私達のウェディングを支えてくださった、全てのスタッフのみなさまへ

1999年4月25日、構想から2年間、あっというまでした。
終わってみて思うこと。
私達が手がけてきたウェディングのそれぞれについて、今振り返ってみて思うことを残しておきたいと思い、お手紙を書きました。
何より葛城さんやWeeds Companyのスタッフ、そして松尾の方々をはじめ、
たくさんの素敵なスタッフに出会えたのが一番の幸福でした。

また、お会いできる機会がありますことを楽しみにしております。

それぞれについて
私達の感想をのべさせてください



サロン・シェ松尾:
 極上の料理、極められたサーヴィス、重厚かつ優雅な空間…レストランウェディングでこれだけの機能性のあるところは皆無でしょうか。
さすが200坪の占有面積だけあって、ゆったり感は最高。列席者も中世貴族を彷彿とさせるソファで、弦楽四重奏の素晴らしい調べを聞きながらウェルカムドリンクを堪能されたようです。
パウダールーム完備の女性用お手洗いもとても素敵で、友人が蛇口一つ見ても素敵だと、感激していました。

 式の前日は春の嵐で、当日も午前中はぐずついたお天気でしたね。
当日になるまで思っても見なかったことですが、ウェディングはシェ松尾のように地下で行うのが一番かもしれません。
明るい陽射しが差し込む、窓の大きな明るい会場の場合、晴れれば陽光が差し込みますが天気が悪いと部屋の中もどんよりし、雨が窓をたたきつける音が聞こえてしまうかもしれませんものね。
 でも、何よりシェ松尾の素晴らしい点はスタッフの全ての方が新郎新婦に親身になってくださること。
窓口になってくださった村田さん、ゲストにワインの素晴らしさを披露してくださった土渕支配人、新郎新婦をさりげなく的確に先導してくださった小林さんをはじめ、私達のウェディングに関わってくださいました皆々様に、本当に感謝しています。列席者の皆様も、一人残らず大満足されていました。

美容・アテンド:
 アテンドは美容師の方にしていただくのが一番だと実感。
美容室ル・シャトレに何度か足を運びましたが、担当の岩下さんだけでなく、お店の皆様が私のヘアスタイルについて色々と意見を出してくださったので、何だかとっても安心して美容をお願いすることができました。
岩下さんはとても温かみにあふれており、でも仕事となると素晴らしい技術を発する方で、このような方に一日見守られていた自分をとても幸せに思います。
 挙式および披露宴のヘア・アクセサリーは、私の希望に基づき、岩下さんと二人(綾部先生と三人)でデザインを決め、私が作成した物です。
後日、ウェディングドレスを購入した桂由美ブライダルハウスに写真を持っていったところ、シンプルだけどありふれていない、でもドレスやベールのラインをちゃんと計算した、素晴らしいヘアスタイル、と言っていただけました。
生花、ティアラなどにとどまらず、こだわって自分らしさを表現するものを手作りして良かったです。作るのは大変でしたが…。


会場装花:
 シェ松尾の豪華な空間に負けずとも殺さずともせず、かつ私達のイメージ・意向・ウェディングに対する思い入れを花であれだけ表現できるなんて、ミニーズフラワーデザインのアレンジメントはまさに完璧でした。
代表の林さん、本当にどうもありがとうございます。私達がテーマカラーとして貫いた「濃紅とゴールド」は、シェ松尾にはこの上なくぴったりでしたね。
カメラマンの友人からは、会場にあれだけベストマッチした装花は初めて見た、とのお褒めのお言葉をいただきました。
また、デザートビュッフェの短い時間に、ダイニングの卓上装花をばらしてゲスト全員分の花束を作ってくださって、本当にありがとうございます。
引き出物手渡しの際に渡したこの花束、意外にも男性陣が喜んでくれ、ドライフラワーにしてくれているそうです。こんな話を聞くと「装花はバラ」にこだわって良かったと思います。


人前挙式:
 列席者の立場を考えたとき、絶対に外せないポイントでした。
教会式では新郎新婦が列席者に背中を向けてしまいますが、人前式では皆様に私達の笑顔を見てもらえます。アルバムを見たとき、やっぱり私達の顔が映っているのは嬉しいですよね。カメラマンの友人も大喜びでしたよ。
 弦楽四重奏を取り入れたので、挙式の微妙なタイミングに合わせて演奏していただけました。こればかりはCDにはできないので、お金をかけて良かった点の一つです。


披露式:
 列席者の立場になって考えると、ケーキカットやお色直しは新郎新婦の虚飾と考え、不要であると判断しました(儀式としての意味を否定するわけではありません)。
ただ私達の場合そこで費用が浮いた分、引き出物の品数を増やしたことは大正解でした。
式次第なども全て列席者の身になって考えたのが成功の秘訣だったのかもしれません。
葛城さん、進行については相当頭を悩ませて下さったのではないでしょうか。どうもありがとうございました。

披露宴〜デザートビュッフェ:
 お料理、本当に美味しかった。料理を全部たいらげる新婦を初めて見たとよく言われますが、みんな「食べれて良かったね」って言ってくれます。
能勢料理長のメニュー紹介は料理の鉄人のBGMとベストマッチ。
また土渕支配人によるワイン紹介は、列席者からも盛んな質問がでるなど大盛況!皆様日頃からワインに関心を持っているんですね。食事の間は一切の余興、司会アナウンスが無かったため、皆様ワインの講釈に耳を傾け、正しい味わい方を覚えながら、和やかに料理を堪能されているのが新郎新婦席からもよく分かりました。
土渕さん!本当に本当にありがとうございます。お陰様でドメーヌサンヴァンサンは我が家の常備酒となりました(3日に一本空けてます(^^;)。
私の母校の教授陣も「あんな披露宴だったら毎日でも出たいねえ」って、未だに語り草になってます。

 デザートビュッフェは、色とりどりのデザートが何十種類も取り放題、食べ放題。
なのにちゃとサーヴしてくれる方もいます。甘いのが苦手な方にはチーズ盛り合わせがあるところも素敵でした。
人数分のテーブルがちゃんと用意してあり、ゆったりとした空間で思い思いの人達と語りながらくつろぐ空間が素敵。
皆様ご歓談のところを新郎新婦が手をつないでおしゃべりしに回る、本当に素晴らしい演出です。

ブーケ、ブートニア、リングピロー、ウェルカムボード、席札立て:

 どうでしたか?リングピローは皆さん挙式後の使い道が無いらしいのですが、彼がガラスのボックスを作ってくれたので、今は腕時計入れとして活用しています。
ブーケの由来(男は女にプロポーズするとき野の花を束ねて差し出したという…)にちなみ、何より「新郎手作りブーケ」にこだわりました。
ウェルカムボードも濃紅とゴールドの組合せ。シェ松尾は若干入り口が分かりにくいので、少し立体感のある見つけやすい造形がポイントです。
席札立ては、私達が今まで飲んできたワインコルクで作ったもので、新郎新婦の「酒好き」が皆様に伝わる一品です。食事後スタッフの方にラッピングして引き出物袋に入れていただけたお陰で、ある友人は自宅でポストカード立てに使ってくれているとのことです。

プロフィールパンフレット:
 総40ページのパンフレットは、私達の全てを色んな角度から知って欲しいという思いから作り上げました。
こういったペーパーアイテムを手作りするのは予算削減の意味が大きいのでしょうが、私達の場合決して予算削減とは言い難いものになってしまいました。
それでも席次表やメニュー、新居案内はもとより、二人の結婚までのエピソードや新婚旅行で撮影した写真の数々(南極のペンギンはいかがでしたか?)、私達の日常生活までをも一冊の本にまとめたものを作りたかった。
何よりこだわったのは、巻末に「席札入れ」と「招待状入れ」を作ったこと。友人親戚の結婚式に行くと、招待状・メニュー・席札・席次表などなどを別個にいただき、後日まとめて保管するのに苦労しますが、これなら列席者にそういった煩わしさをさせることもありません。これが本当の「ALL IN ONE」であると自負しています。

司会:
 葛城さんの司会ぶり、ビデオを見直すほどに尊敬してやみません。
ブライダルフェアなどで見る司会者も一流の方なのでしょうが、どういうわけだか私にはほんの小さなところで?ん?と思う表現があったりするのが気になってしまいます。
でも葛城さんの場合、持って生まれた声質、数々のご経歴・ご経験にとどまらず、人に対する優しさなどがトータルな魅力となって素晴らしい司会者としての資質が作られているんでしょうね。
途中何度かアドリブを負うところもあったかもしれませんが、それをスマートにクリアしてくださった葛城さん、本当にありがとうございました。


ウェディングが終わって…
 自宅に着いた後、二人で「100点満点でいうと、百万点の出来だったね」と話していました。
列席者のことを一番に考えて作り上げてきたウェディングだったのに、でもそれこそが何より自分達に最高の満足感をもたらしてくれたことを実感します。
 一日が終わっただけなのに、何ヶ月も何年も終わってしまったような気がします。

   邂逅、という言葉があります。
一つ一つの出会いが、一つ一つの道を作り、大きな人生を築く、と、この言葉を使って、だれか先人がこう言っていたと記憶しています。
葛城さんとの出会い、シェ松尾との出会い、村田さん、岩下さん、林さん、桂由美の中村さん、列席者一人一人の皆様…本当に素敵な邂逅があって、それが一つ一つ重なって、最高の形になったと思います。
人生の大きな節目となる場をシェ松尾で過ごせましたこと、葛城さんをはじめとする素晴らしきスタッフの皆様と共に過ごせましたこと、本当に嬉しく思います。

 百万点のウェディング、本当にどうもありがとうございました。


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